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r423.jp

覘き小平次 - 2008/09/19(Fri) 04:23:08
keyword: book

覘き小平次を読了.
ちなみにシンガポール往復の飛行機で読んだ.最近小説は出張の往復でしか読めてない・・・.

この本,歌舞伎とかで演じられる怪談 復讐奇談安積沼の小幡小平次をモチーフにしたもので,所謂,人の妻に横恋慕→夫殺害→祟りじゃ!っていう三角関係,痴情の縺れから来る復讐奇譚です.
それを京極先生がアレンジすると,小平次さんは実は生きていて,復讐しようとかそんなんじゃなくて,業をしょった人間は自ら滅びていくという構造をとっています.
この本で描かれている小平次さんは兎に角,無口,不気味な人として描かれている.そういう人ってやはり現実にも居てて,何を考えているのか全く判らない,しゃべるにしてもどうしゃべって良いのか判らない人って居ると思う.そういう人って何なのかなぁーって思っていたんだけれども,しゃべらない人=何も考えていない人という訳ではなく,やっぱりしゃべらない理由がある(≒しゃべる理由がない)んだって事を,丁寧に説明している下りがある.とても諄いけど,僕は好きだぜ,こういう陰湿なの(変態)

ちなみに主役級は置いておいて,治平とか小平,又市(名前だけ)などの他の作品でキーマンになっている人が登場してくる.京極作品の特徴としては一人称視点の群像劇であり,人物像を把握するだけでも大変なのに,複数の作品に渡るのでとても複雑になる.まぁそれが面白いところではあるのだけれど.
ほいで嗤う伊右衛門を読み返してみようとしたのだけれど,本棚に無かった.あれー.実家に置いてきたのか.なんかこういう読み返したい時に本が無いのは無性に悔しくなる.たぶん嗤う伊右衛門を買ってしまう.

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