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少年サッカーは厳しい - 2017/02/02(Thu) 14:32:25
keyword: family soccer

僕の息子はサッカーをやっている.
親バカに近いがまあうまい.とてもうまい.彼は僕と違って運動神経がいい.正確に言うと足が速い.6歳で50mを10秒で走る.これはだいたい偏差値で言うと60くらいの身体能力.幼少期のサッカーをする上ではとてもアドバンテージになる.だけどもやはりサッカーが上手いというと別の話になるんだけど,ちょっと思うところがあってだらだらと書き連ねてみる.

たぶんサッカーっていうのは身体能力,技術,大局観の3つが備わって初めて上手いと言えるのだと思う.で,幼少期のサッカーが上手いというのは身体能力だけでそこそこ行く.でも身体能力だけではなく,いわゆるボールを脚で扱う技術も必要となる.大局観はその後の話.パスをどう出すとかオフ・ザ・ボールがどうたらとか,それは多分小学生も高学年になったら求められる能力だと思う.だから小学生以降のサッカーでは主に大局観が求められるし,そこをトレーニングする.大局観ってのは囲碁などボードゲームで使われる用語で,全体を見渡して現状の形勢が有利不利を判断する能力のことなのね.簡単に言うと判断能力.それは盤面全体を見る必要があるし,もっと言うと90分の中で流動的なゲームの形勢を読み取る力でもある.これは成長過程においてどちらかというと知性の問題だし,幼少期においてはトレーニングのしようがない.しようがないというよりゲームで主に培われるものだから,ここで言及してもしょうがない.どちらかというとサッカー小僧の保護者の立ち位置について述べたい.

身体能力
世の中の保護者の皆さんは,身体能力とか体型とか遺伝子に支配されていると思っているよね!?(決めつけ).でもそれは半分正解で半分は間違い.限界を決めているのは遺伝子なんだけど,でも遺伝子上の上限値まで身体能力を伸ばすかは,生活習慣,環境にかかっている.遺伝子が支配的なのは外形のみ.例えばイケメンかブサイクかはほとんど遺伝子依存.これはどうにもならないし,恨むなら両親と祖先を呪えばいいと思う.ただ,遺伝子由来の病気もこれまた環境によって発現しない場合もある.そこら辺はエピジェネティクスとかの論文,文献を読めばわかる.
ゴールデンタイムとかいう言葉はほとんどまやかしに近いんだけど,睡眠と成長はなんらかの因果関係を持っているのは知られている.ただあまり適切な論文は見当たらないので言及しない.ただひとつ言えるのは,身長とか筋肉量は環境,生活習慣に依存している,と.つまりサッカー小僧の保護者としては,まず健全な食生活と規則正しい就寝環境を用意するのが妥当だろうと思う.

技術
サッカースクールに通っていると,色々な教え方があるのがわかる.フィロソフィーかも知れない.ある所は,親切丁寧にボールの蹴り方を1から100まで教えてくれる.ある所はただひたすらリフティングをさせる.ある所はお遊戯とか小学校の体育の延長みたいな試合形式ばっかりとか.
ただ言えるのはサッカーで必要な技術は,まるで手で扱うように脚でボールを扱うという技術.ドリブルが上手いとか,パスが正確とか,シュートが速いとか色々あるけど,これらの基本になるのは,脚のどこに当たれば,ボールにどういう外力が発生するかを理解しなければいけない.正確に言うと理解せずとも体得しなければいけない.
んで,基本技術の一つにインステップリフティングがある.足の甲でリフティングするアレね.リフティングの良し悪しとか要不要論はあまたあるけど,少なくともプロのサッカー選手でリフティングが出来ない人を見たことがない.だからリフティングがサッカーの基本技術であることは間違いないのだろう.
んで,サッカースクールを見渡してみると,リフティングって6歳くらいだとだいぶ差が出てくる.練習せずにリフティングできる子はいないんだけど,6歳の時点でリフティングに特化した練習をしている子と,そうでない子はずいぶんと差がある.ここで心が折れる子が多い.でも,それで心が折れているようではこの先,サッカーなんて続かない.
息子の場合,今の時点でインステップリフティングで100回.昨年の8月からインステップリフティングの練習をしだしたので,だいたい半年.ほぼ毎日だけど1日あたり15分〜1時間くらい.1日平均30分,6ヶ月やってだいたい100回行く感じになる.個人差でばらつきはあるものの大体5400分,90時間練習すれば,それくらいは到達する.
僕はサッカーのことはよく知らないし,やったこともないけど,練習時間に比例してリフティングが上達することは明白だろう.たぶん上記の練習時間を割けば,ほぼ誰でもリフティングは出来るようになる.そこから先の技術,例えばフェイントであったりドリブルであったりは,同じように練習を積み重ねていくだけだと思うけど,まずはボールタッチのトレーニングでもあるリフティングを優先するべきなんだろうと,個人的には思う.
じゃあ練習すりゃあいいんだよねってなるんだけど,子供を練習させるのは親としてすごく苦労する.本人が練習する気にならなければ練習にならないし,リフティングの初期の練習は本当にイライラする.つまらない.だって2,3回くらいしかできないから.すごくつまらない.6歳とかだったら本読んでいる方が遥かにマシ,とか思うだろう.
じゃあどうすれば練習に向かわせるのか?本人のサッカーに対する情熱を焚き付けるか,それかモノで釣るか.
僕は前者と後者を両方試みたけど,僕自身にサッカーへの情熱が欠けているので,そもそも伝わらなかった.で,後者は単に10回,20回と区切りのいい回数できたらおもちゃとか,そんな感じ.まあ根気と温かい目で見守りつつ,本人の情熱が高まることを見守るのが大事なんだと思う.

保護者としての心構えというかサッカーを通じ身につけてほしいこと
彼は言う,「プロサッカー選手になりたい.そして監督になりたい!マラドーナみたいな面白い監督になりたい!」と.面白い監督を目指すのはいいが,プロサッカー選手には正直,なってほしくない.そもそも競争が激しい上,トッププロにならない限り,満足する収入が得られない.J1の選手で平均年収2000万,J2だと平均年収400万だそうだ.それも標準偏差はたぶん高いだろう.つまりJ1でもチームによっては上から下までピンきりだと言うのが現状だろう.
だとすると親としては,プロサッカー選手なんか目指さずに公務員とかを目指してほしい,というが本音だ.
じゃあ,なぜ僕が息子にサッカーを習わせているのか.
答えは2つ.まずチーム競技よって社会性,協調性を身に付けてほしい.もう1つは努力すれば上達することを体感してほしい,ということだ.この2つを学習できればなんでも良かった.
ただしやる以上は,トップを目指す必要がある.そうでないと努力しないから.2番手3番手でいいのであれば,練習も妥協してしまう.まあ疲れたしここら辺でいいか,みたいな.そんなのは努力とは言えない.だからトップを目指して努力をしてほしい.また掛け値なしに好きなことに時間を費やせる時期は小学生くらいしかない.
だから存分に好きなことに時間を割き,努力をして,挫折,達成,高揚,怒りなど様々な感情を身につけて育ってほしい.

たぶん彼が社会に出る20年後とかは,僕の想像を遥かに超えた厳しい社会になっていると思う.
自分の意思で選択できることの少なさに愕然とするかもしれない.大学受験までが平等な競争で,それ以降の競争は不平等だし,不公平だと痛感するかもしれない.そうした世の理不尽にあがらう力,耐える力を,どうか身につけてほしいと願わずにはいられない.
そして厳しい社会を生き抜く力強さをもって,逞しく育ってくれ息子.そして僕を養ってくれ!
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