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2017-02-02 [Soccer] 僕の息子はサッカーをやっている

_ [Soccer] 僕の息子はサッカーをやっている.

親バカに近いがまあうまい.とてもうまい.彼は僕と違って運動神経がいい.正確に言うと足が速い.6歳で50mを10秒で走る.これはだいたい偏差値で言うと60くらいの身体能力.幼少期のサッカーをする上ではとてもアドバンテージになる.だけどもやはりサッカーが上手いというと別の話になるんだけど,ちょっと思うところがあってだらだらと書き連ねてみる.

たぶんサッカーっていうのは身体能力,技術,大局観の3つが備わって初めて上手いと言えるのだと思う.で,幼少期のサッカーが上手いというのは身体能力だけでそこそこ行く.でも身体能力だけではなく,いわゆるボールを脚で扱う技術も必要となる.大局観はその後の話.パスをどう出すとかオフ・ザ・ボールがどうたらとか,それは多分小学生も高学年になったら求められる能力だと思う.だから小学生以降のサッカーでは主に大局観が求められるし,そこをトレーニングする.大局観ってのは囲碁などテーブルゲームで使われる用語で,全体を見渡して現状の形勢が有利不利を判断する能力のことなのね.簡単に言うと判断能力.それは盤面全体を見る必要があるし,もっと言うと90分の中で流動的なゲームの形勢を読み取る力でもある.これは成長過程においてどちらかというと知性の問題だし,幼少期においてはトレーニングのしようがない.しようがないというよりゲームで主に培われるものだから,ここで言及してもしょうがない.どちらかというとサッカー小僧の保護者の立ち位置について述べたい.

_ 身体能力

世の中の保護者の皆さんは,身体能力とか体型とか遺伝子に支配されていると思っているよね!?(決めつけ).でもそれは半分正解で半分は間違い.限界を決めているのは遺伝子なんだけど,でも遺伝子上の上限値まで身体能力を伸ばすかは,生活習慣,環境にかかっている.遺伝子が支配的なのは外形のみ.例えばイケメンかブサイクかはほとんど遺伝子依存.これはどうにもならないし,恨むなら両親と祖先を呪えばいいと思う.ただ,遺伝子由来の病気もこれまた環境によって発現しない場合もある.そこら辺はエピジェネティクスとかの論文,文献を読めばわかる.

ゴールデンタイムとかいう言葉はほとんどまやかしに近いんだけど,睡眠と成長はなんらかの因果関係を持っているのは知られている.ただあまり適切な論文は見当たらないので言及しない.ただひとつ言えるのは,身長とか筋肉量は環境,生活習慣に依存している,と.つまりサッカー小僧の保護者としては,まず健全な食生活と規則正しい就寝環境を用意するのが妥当だろうと思う.

_ 技術

サッカースクールに通っていると,色々な教え方があるのがわかる.フィロソフィーかも知れない.ある所は,親切丁寧にボールの蹴り方を1から100まで教えてくれる.ある所はただひたすらリフティングをさせる.ある所はお遊戯とか小学校の体育の延長みたいな試合形式ばっかりとか.

ただ言えるのはサッカーで必要な技術は,まるで手で扱うように脚でボールを扱うという技術.ドリブルが上手いとか,パスが正確とか,シュートが速いとか色々あるけど,これらの基本になるのは,脚のどこに当たれば,ボールにどういう外力が発生するかを理解しなければいけない.正確に言うと理解せずとも体得しなければいけない.

んで,基本技術の一つにインステップリフティングがある.足の甲でリフティングするアレね.リフティングの良し悪しとか要不要論はあまたあるけど,少なくともプロのサッカー選手でリフティングが出来ない人を見たことがない.だからリフティングがサッカーの基本技術であることは間違いないのだろう.

んで,サッカースクールを見渡してみると,リフティングって6歳くらいだとだいぶ差が出てくる.練習せずにリフティングできる子はいないんだけど,6歳の時点でリフティングに特化した練習をしている子と,そうでない子はずいぶんと差がある.ここで心が折れる子が多い.でも,それで心が折れているようではこの先,サッカーなんて続かない.

息子の場合,今の時点でインステップリフティングで100回.昨年の8月からインステップリフティングの練習をしだしたので,だいたい半年.ほぼ毎日だけど1日あたり15分〜1時間くらい.1日平均30分,6ヶ月やってだいたい100回行く感じになる.個人差でばらつきはあるものの大体5400分,90時間練習すれば,それくらいは到達する.

僕はサッカーのことはよく知らないし,やったこともないけど,練習時間に比例してリフティングが上達することは明白だろう.たぶん上記の練習時間を割けば,ほぼ誰でもリフティングは出来るようになる.そこから先の技術,例えばフェイントであったりドリブルであったりは,同じように練習を積み重ねていくだけだと思うけど,まずはボールタッチのトレーニングでもあるリフティングを優先するべきなんだろうと,個人的には思う.

じゃあ練習すりゃあいいんだよねってなるんだけど,子供を練習させるのは親としてすごく苦労する.本人が練習する気にならなければ練習にならないし,リフティングの初期の練習は本当にイライラする.つまらない.だって2,3回くらいしかできないから.すごくつまらない.6歳とかだったら本読んでいる方が遥かにマシ,とか思うだろう.

じゃあどうすれば練習に向かわせるのか?本人のサッカーに対する情熱を焚き付けるか,それかモノで釣るか.

僕は前者と後者を両方試みたけど,僕自身にサッカーへの情熱が欠けているので,そもそも伝わらなかった.で,後者は単に10回,20回と区切りのいい回数できたらおもちゃとか,そんな感じ.まあ根気と温かい目で見守りつつ,本人の情熱が高まることを見守るのが大事なんだと思う.

_ 保護者としての心構えというかサッカーを通じ身につけてほしいこと

彼は言う,「プロサッカー選手になりたい.そして監督になりたい!マラドーナみたいな面白い監督になりたい!」と.面白い監督を目指すのはいいが,プロサッカー選手には正直,なってほしくない.そもそも競争が激しい上,トッププロにならない限り,満足する収入が得られない.J1の選手で平均年収2000万,J2だと平均年収400万だそうだ.それも標準偏差はたぶん高いだろう.つまりJ1でもチームによっては上から下までピンきりだと言うのが現状だろう.

だとすると親としては,プロサッカー選手なんか目指さずに公務員とかを目指してほしい,というが本音だ.

じゃあ,なぜ僕が息子にサッカーを習わせているのか.

答えは2つ.まずチーム競技よって社会性,協調性を身に付けてほしい.もう1つは努力すれば上達することを体感してほしい,ということだ.この2つを学習できればなんでも良かった.

ただしやる以上は,トップを目指す必要がある.そうでないと努力しないから.2番手3番手でいいのであれば,練習も妥協してしまう.まあ疲れたしここら辺でいいか,みたいな.そんなのは努力とは言えない.だからトップを目指して努力をしてほしい.また掛け値なしに好きなことに時間を費やせる時期は小学生くらいしかない.

だから存分に好きなことに時間を割き,努力をして,挫折,達成,高揚,怒りなど様々な感情を身につけて育ってほしい.

たぶん彼が社会に出る20年後とかは,僕の想像を遥かに超えた厳しい社会になっていると思う.

自分の意思で選択できることの少なさに愕然とするかもしれない.大学受験までが平等な競争で,それ以降の競争は不平等だし,不公平だと痛感するかもしれない.そうした世の理不尽にあがらう力,耐える力を,どうか身につけてほしいと願わずにはいられない.

そして厳しい社会を生き抜く力強さをもって,逞しく育ってくれ息子.そして僕を養ってくれ!


2017-02-16 [Soccer] H29年度入学 推薦入試(サッカー) 国立大学編

_ [Soccer] H29年度入学 推薦入試(サッカー) 国立大学編

まあね,くどいよね.サッカーサッカーって.それにお前の息子はまだ小学1年なのに大学の推薦入試の話って,バカなの?氏ぬの? うん.でもね.教育の一環としてサッカーを学ばせている以上は,先の見通しについても調べておかないとね.
それでサッカー技術が使えそうな推薦入試について調べてみた.それも国立大学.
公立大学とか私立大学を含めるともっと出てきそうなので,やめた.国立大学だけでもたぶんまだありそう.まあまとめた表を見てほしい.
大学名所在地学部入試時期募集人員入試科目センター試験内申点出願要件
鹿屋体育大学鹿児島県鹿屋市体育学部 スポーツ総合課程11月50小論文,面接,実技不要3.0以上大会又はブロック大会に出場した競技成績を有するレギュラーメンバー
ブロック単位での優秀選手,強化選手
筑波大学茨城県つくば市体育専門学群11月88小論文,面接,実技不要不明国際大会等に日本を代表して選抜された者
全国的な大会等において16位以内の成績を修めた者
東京学芸大学東京都小金井市教育学部 初等教育教員養成課程(A類)
教育学部 中等教育教員養成課程(B類)
教育学部 教育支援課程(E類)
11月A類:10
B類:10
E類:7,スーパーアスリート推薦:10
小論文,面接,実技不要A類:4.0以上
B類:4.0以上
E類:3.0以上
全国大会レベル以上の競技会に選手として出場し,優れた成績をあげた者
日本代表選手,強化指定選手,または全国大会ベスト16以上の者
和歌山大学和歌山県和歌山市経済学部12月4小論文,面接不要3.5以上学業とスポーツを3年間両立させてきたことによる出身学校長からの推薦であること。
高等学校の運動部の顧問あるいは所属する団体の監督・責任者から推薦される者(優れた人間性と、全国大会水準のスポーツ技能を有することによる推薦であること)。
入学後は、本学体育会所属団体あるいはその他の団体でスポーツ活動を継続する意志を有する者。
京都教育大学京都市伏見区教育学部 体育領域専攻12月101次試験:業績調書
2次試験:小論文,面接
不要3.8以上全国規模の大会への出場経験を有する者、又はブロック大会にて、ベスト8、もしくは8位以上の競技成績を有する者
大阪教育大学大阪府柏原市教育協働学科 スポーツ科学専攻11月20小論文,面接,実技不要3.5以上高等学校在籍中に,次の運動種目のいずれかにおいて,団体又は個人種目において全国ベスト16以上の者
又は団体種目において全国選抜若しくは全国優秀選手に選ばれた者
兵庫教育大学兵庫県加東市学校教育学部 生活・健康系コース1月4面接3.5以上
ざっくりと分類するとスポーツ推薦か一般推薦かによる.スポーツ推薦はもちろん大学に入ったあと体育会系の部活動に従事することがほぼ義務付けられている.
一般推薦だとそうでもない.それからこれらをリスト化してみて気づいたことがある.ガチでアスリートを目指す系か,教育者になる系かのどっちか.どちらでもない和歌山大学の方は,スポーツビジネスといったちょったところを目指しているっぽい.
いづれにしても身体能力をもって推薦入学したところは,将来もそういう系統で活躍が見込まれる人を取っているっぽい.
今年の受験はもう佳境に差し掛かっているので,来年度受験する人は参考にしてほしい.というよりこんなWebを見ずに勉強してほしい.

2017-02-17 [Soccer] 厳しさなしに成長はなし、優しき道に先はなし

_ [Soccer] 「厳しさなしに成長はなし、優しき道に先はなし」

とスパルタ教育の真理ついた事を6歳の息子がブツクサ唱えながらリフティング練習をしていて,こいつすげえな!てゆうか怖いな!悟るの早すぎ!とかビビっていたのですが,最近見たLEGO Ninjagoのヤン先生のセリフを真似ているだけでした.なお意味はわかっていない模様.
さて,今日も今日とて少年サッカーのお話だよー.今日は少年サッカーをやる上での未来の話なんだ.月謝を払ってサッカーの練習したり技術的な教えを頂いたり,つまり教育的観点で言うとこれは投資になるわけで,少なくとも教育的な観点からメリットがないと意味がないのね. 前にサッカーを習わせている理由を2つ述べたけど,実際,協調性とか達成感とか別にサッカーじゃなくていいだよね.僕もあまりサッカーに興味ないし.
でも,せっかくサッカーが上手くなったんだったら,サッカーの技術が将来,身を立てるのに役立つに越したことはない.
さあそうなってくると話は難しくなる.さてここに一つの表がある.
小学生
ジュニア/キッズ
中学生
ジュニアユース
高校生
ユース
大学生社会人
JFAキッズ4種3種2種1種
年代U-8U-10U-11U-12U-15U-18U-22
全国大会N/Aチビリンピックチビリンピック全日本少年サッカー大会
チビリンピック
JFAプレミアカップ
高円宮杯全日本ユース
全国中学校サッカー大会(中学校のみ)
日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会
全国高等学校サッカー選手権大会(高校のみ)
全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(高校のみ)
日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
Jリーグユースカップ
国民体育大会(サッカー競技)
天皇杯
国民体育大会(サッカー競技)
全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)
総理大臣杯
天皇杯
国民体育大会(サッカー競技)
全国社会人サッカー選手権大会
全国規模リーグ戦N/AN/AN/AN/AN/A高円宮杯チャンピオンシップ
高円宮杯プレミアリーグ(全国)
高円宮杯プリンスリーグ(地方)
IリーグJリーグ(J1,J2,J3)(プロ)
JFL(アマ)

この表は僕が適当に書いたものだ.ジュニアから社会人までの大きな大会とリーグとかについて書いたものだ.
僕は基本的に,息子がプロになるのは反対派である.だとすると目標はどこにあるのか?
それは大学受験における入試だろう.大学受験に限らず推薦とかいうザル入試がある.
AO入試とかも定量的な判断ができない入試をなんでやるのか,という疑問はあるけど,あるんだったらそれを利用しない手はない.
さて,社会人になることを教育における1つのゴールとすると,日本の社会において大学入試の突破がほぼ最大の難関になる.就活はほとんど時代の流れで難易度は変動するし,もっと言うと難関大学に進学すると,就職のチャンスを多くもらえる(就職できるとは限らないが).それはいつの時代も変わらない.だからみんな少しでも難関大学に行こうとする.
じゃあスポーツ推薦,AO推薦で入試を突破しようじゃないかってなるんだけど,これがまたすげー難関.
スポーツ推薦を得るための一つの条件は,高校時代に全国大会でベスト16のチームでレギュラーというのが目安らしい.国体の選抜でもいいらしい.ということは,いわゆる高校の時点で強豪校に入学する必要があり,そこでレギュラーを勝ち取る必要がある.
そこから逆算すると,少なくとも中学での全国レベルでの活躍が必要となる.
中学で全国レベルの活躍ができるためには,少なくとも小学生の時点で,ジュニアユースのセレクションの合格するレベルにないと,おそらく無理.
ジュニアユースってのはいわゆるJリーグクラブの育成チーム.そのいづれかに合格することが,全国大会での活躍のチャンスが与えられる,というだけです.合格しなければチャンスすら与えられない.
という皮算用的に述べてきたけど,小学生のうちに全国レベルには到達しなくても,少なくともジュニアユースのセレクションの合格しなければ,その先にたぶん道はない.
サッカーで身を立てるというか,大学入試を勝ち取るのもやはり厳しいし,たぶん僕自身だったら,普通に勉強するな.
たぶんここら当たりサッカー小僧の保護者のみなさんが考えていることとほぼ同じだと思う.だって小学生高学年になればサッカーやめる人がすげー多くなる.特に中学生でやめる人,多い.ということは,小学生のうちに見切りをつけ,教育の重点を変える必要があるってことなんだよね.とりあえず小学生低学年はいいけど,見切りの一つのポイントとしては,小学4年〜6年にあると思う.

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